2008年10月22日

感想: 『トレーディングシステム入門』(トーマス・ストリズマン)

僕は、トレーディングシステムの構築そのものを扱った本は意外と読んでなかった(読んだことがあるのは「トレーディングシステムの開発と検証と最適化」くらい)ので、ちょっと読んでみることにしました。
以下、書評、というか感想です。

「個々のトレードの損益をパーセンテージで扱え」というのは本書で繰り返し述べられてることなのですが、本当にまったくその通り。
誰に教えられるでもなく最初から%で計算してた僕は自分を褒めたい(笑)、というのは冗談ですが、セミナー講師レベルでもこれを実行できてない人がいたりして、けっこう閉口することがあります。
その意味ではこの本はエライ。

ただ、本書の提唱するシステムの多くは、悪いデータマイニングの代表みたいな物に見える。
特にバックテストのMFE(最大順行幅)MAE(最大逆行幅)に応じて、手仕舞い条件を追加する修正案なんかは、本当に将来のトレードで有効に機能するのかどうか、かなり疑問が残ります。

僕は以前から、バックテストのMFE、MAEを重視する考え方には疑問を持っています。市場のボラティリティは急変しますし、そしてMFE,MAEに基づいた売買条件はボラティリティの変化に弱い。
この戦略を採用するなら、少なくともMFE・MAEを単純に価格に対する比率ベースで用いるのではなく、もう一段加工する必要があります。
そしてそういった加工を施してもなお、MFE、MAEを重視するロジックはオーバーフィッティングに陥る可能性が高い、と個人的には感じています。

ということで、個人的な評価は、うーーん……という感じ。
とりあえず、もっと他のトレーディングシステムの構築本も読んでみることにします。

『トレーディングシステム入門』(トーマス・ストリズマン)
【読書日記(相場本)の最新記事】
posted by シンゾー at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記(相場本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/108458637
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック